薄毛治療と朝シャンの関係
朝シャンとは、朝にシャンプーや入浴をすることの行為のことを言います。朝シャンの文化は近年日本でも拡がりつつありますが、日本より朝シャンの文化が根付いているのは欧米になります。
欧米では夜はそのままベッドに入り睡眠をとり、起床後にシャワーを浴びて体をきれいにしてから学校や会社に行く人が多くなっています。
欧米人の中には睡眠中にかく大量の汗で朝流さずにそのまま学校や会社に行く方が不潔だと考える人もいます。
日本では、1日の終わりに入浴を済まし体や頭を清潔にしてから寝る文化が長く続いていました。
日本での朝シャンの文化は欧米の文化の影響も少しはあるでしょう。
朝シャンで薄毛になるのは本当なのでしょうか?
朝シャンをすると薄毛になるって言われた。朝シャンで薄毛が進行するからやめた方がいい。
などのうわさを耳にされた方がいらっしゃるのではないでしょうか?朝シャンをするから薄毛につながるというのは間違いです。朝シャンが直接薄毛に結び付くことはありません。
では、なぜそういったうわさが拡がるのでしょうか?その理由はふたつあります。そのどちらにも共通するのが、頭皮環境の悪化です。ではそのふたつの理由を見てみましょう。
朝と夜の2回のシャンプー
朝シャンをする方の中には、朝と夜の両方のタイミングでシャンプーをする方です。その方のなぜ頭皮環境がなぜ悪化するのでしょうか?朝と夜しっかりシャンプーすることでニオイや汗も落とせて頭皮を清潔に保てそうです。
しかし、その使用しているシャンプーが頭皮に悪影響を与えている可能性があります。
シャンプーの洗浄力が強い場合、1日に2回のシャンプーで汚れは落とせても頭皮に必要な脂まで落としている可能性があります。頭皮の脂がなくなることで体は皮脂をどんどん分泌しようとします。
シャンプーを2回することで頭皮の乾燥を招き、さらに脂っぽい頭皮になる可能性があります。皮脂分泌の過剰な頭皮は皮脂や汚れが詰まりやすく、頭皮環境としては良くありません。
朝だけのシャンプー
朝シャンの文字通り、朝だけにシャンプーや入浴をする方です。
この方の頭皮環境が悪化する可能性は、睡眠前に頭皮の皮脂や汚れを落とさず寝ていることです。
頭皮には皮脂や汚れ以外にも頭皮の菌が存在しています。それらを落とさずに就寝することで就寝中に菌が繁殖し、枕にも頭皮の汚れや繁殖した菌が付着したままになります。
汚れや菌の付着した枕カバーを数日使い続けることは、だれが考えても頭皮環境には良くないことが想像できるでしょう。
朝シャンとの付き合い方
朝シャンが習慣になっている方は、頭皮環境を悪化させないように注意しましょう。朝シャンは直接薄毛の原因にはなりませんが、頭皮環境を悪化させ継続することで薄毛にはつながります。 朝と夜の2回シャンプーを使用していた人は、夜だけシャンプーをし、朝はお湯だけで流すようにしたり頭皮は洗わなかったりとその方の頭皮環境に合わせて調整していく必要があります。
朝シャンを積極的に行った方が良い方もいます。皮脂分泌が過剰な方であれば朝シャンで皮脂を抑えることができます。
その方の頭皮環境に合わせたシャンプーの回数やタイミングを知ることは難しいです。
薄毛ではない方も自分の頭皮環境を知ることで薄毛の進行を防ぐことは可能です。
ご自身の頭皮環境を詳しく知りたい方は、当クリニックもしくは専門機関で診察や問診などを受けてみましょう。