女性の脱毛症の特徴
女性の薄毛は男性と異なり典型的な薄毛の症状がありません。男性であれば、ほとんどの方が男性型脱毛性(AGA)に該当します。女性で薄毛にお悩みの方や抜け毛でお悩みの方は近年増加傾向にありますが、女性は人によって脱毛症の原因が異なることが多くなっています。そのため薄毛の原因を解明し適切な治療を施さなければ、薄毛が改善されにくく、悩んでいる期間が長くなりがちです。女性の薄毛状態を把握するために指標として「ルードヴィヒ」分類が用いられます。
女性の脱毛症①
女性脱毛症の中にびまん性脱毛症というものがあります。びまんは一面に広がるといった意味になります。そのためびまん性脱毛症の特徴としては、抜け毛や薄毛の部分が頭全体に広がっているようなイメージです。この脱毛症は、自分では薄毛がわかりくいといった特徴があります。抜け毛が多く感じている方も全体的に髪が残っているため見た目で大きな変化出てくるまでに時間がかかります。そのため気付いたころには全体的に薄毛が進行していた。なんていうことがよくあります。見た目でわかりくい薄毛は、抜け毛の量をチェックすることで早めに薄毛に気づけるかもしれません。
女性の脱毛症②
女性の脱毛症の中に分娩後脱毛症というものがあります。この脱毛症は女性にしか見られないもので、タイミングは決まっているため比較的改善がしやすい脱毛症です。この脱毛症の特徴としては、分娩後(すなわち出産後)に一時的に抜け毛が増えることによって部分的、全体的に薄毛になる脱毛症です。この脱毛症がなぜ起こるのかは明確で、ホルモンバランスの変化によるものです。妊娠後期に成長期段階の髪が増え、出産後は休止期に入り、抜け落ちていく髪が増えます。見た目でわかるようなひどい脱毛症につながる方は少なくなっています。分娩後脱毛症の方でも通常半年から1年ほどで戻ることが多いです。
女性の脱毛症③
女性の脱毛症の中に粃糠性脱毛症というものがあります。この脱毛症は欧米人には少なく、特にアジア人女性(日本人女性)に多くみられるものです。日本人女性でも40代以上の女性に出やすく、特徴としては抜け毛や髪が薄くなることはもちろんですが、同時に大量のフケを伴います。多くの方が頭皮の乾燥が原因であり、体質的な要素を強く受けるため、体質改善で薄毛改善までに少し期間がかかる方もいらっしゃいます。
女性の脱毛症④
女性の脱毛症の中に牽引性脱毛症というものがあります。この脱毛症は髪の毛を後ろで結ぶポニーテールなどの髪型をすることにより髪の毛が引っ張られ、常に負荷がかかった状態になり髪の毛が抜け落ちてします脱毛症です。
まとめ
女性の脱毛症には、男性の脱毛症のようにほとんどの方が同じというわけではありません。紹介した女性の脱毛症は一例であり、その他の脱毛症で悩まれている方も多くいらっしゃいます。女性の薄毛は原因追及が個人では難しく、当クリニックなどに抜け毛が増えた時点でご相談いただければと思います。女性の脱毛症も男性同様早めの対策で改善・発毛・育毛などの薄毛治療に早く取り掛かれます。抜け毛が増えて気になる方はぜひ、当クリニックへご相談ください。